判子の役割 効果
貴方にとって、はんこ(御印章)とは一体どんな存在なのだろうか?
家を建てるから、車を買うから、結婚するから、子供が生まれるから......。人生の節目や大切な決断を下すときに必要となるのが判子だ。そこで、キチンと理解しておきたいハンコの持つ「役割」と「効果」の見地からご紹介したい。
判子(はんこ)を買付けるあなたが最初にすべきは「何に使うか」を明確にすること。
判子には実印以外にも、銀行印、認印、会社印など様々な種類があり、各判子には大まかなサイズが決まっていることも注意点。法律的に大きさが規定されているのは実印と役職印だけれども、銀行印や認印なども、長年の慣習を元にしたサイズがある。それぞれの判子の持つ役割と代表的なサイズを述べよう。
社印(最下)
一辺が20~30mmの正方形。角印とも呼ばれる。大きくて立派な判子なので会社を代表する判子と思われがちだが、認印のひとつにすぎない。請求書や領収書など。社外に対して発行する文章の社名に重ねて捺される。
代表者印(下より3番目)
会社を設立する時や代表取締役の変更があった場合に、必ず法務局に登記しなければならないのが「代表社印」。サイズに規定があり「10mm以上、30mm以内の正方形におさまるもの」とされている。一般的には直径20mm程度の丸印を選ぶことが多い。ちなみに下より2番目は銀行印(法人銀行印)
割印(右下)
契約書の正本と副本、原本と写しなど2つ以上の独立した文章の関連性を示すために、各文書にまたがって捺印する。領収書とその控えや、同じ契約書を2通作った時に捺すことで、「同時に作られた
同じ契約書」の証明を著す(原寸表示)☞
認印(下より4番目)
日常で使うのが認印。荷物の受け取りや職 場での利用が多いが、法律的に「捺印者の
意志を表すことが認知される」ことに注意。
男性用が直径10.5mm~13.5mm、
女性用が9mm~12mm丸が多い。
実印(最上)
住民登録のある市区町村役場に登録した判子のこと。印鑑登録をして初めて実印の機能を成す。この判子は契約時に使用者の意志を証明する役割を果たす。印鑑登録は判子の所有者本人の申請が必要。各市区町村によって違うが、大きさは8mm以上24mm以内と規定している自治体が多い。確認されたし。
男性用が15~18mmの丸印、女性用が13.5~15mmの丸印が一般的。
銀行印(上より2~5番目)
銀行に届け出をしている判子のことで、用途は銀行預金、郵便貯金など。1本の判子で複数の口座を開設している方が多いが、万全を期すなら金融機関や口座ごとに違う判子を使うのが安全。万一通帳と一緒に盗難にあった場合、リスクを最小限に抑えられることができる。
男性用が直径10.5~13.5mmの丸印、女性用が直径9mm~12mmの丸印が多い。